三里の灸
こんにちは。からだケアの飯島です。
今回はお灸について紹介したいと思います。
皆様、お灸の経験はありますか?
お灸が何かは知っているけど、実際に自分の身体にお灸を据えたことがある人は私の肌感覚で1~2割くらいでしょうか。広く話を伺っていますと、地域によっての差や、年代によっての差も大きいなと感じます。
そのお灸、わざわざ熱い思いをしてまで据えるのはなぜでしょう?
現代では様々な研究が進んでおり、健康に関する効果が多々報告されてきていますが、やはり長い歴史の中で「なんだか調子が良くなった」ことを繰り返し経験してきたから、世代を超えてお灸というものが引き継がれているのだと思います。
その効果が出るものとして、いくつか挙げさせてもらうと…
・外科的:膝痛、腰痛、肩こり
・内科的:冷え性、不眠、便秘、婦人科疾患、自律神経失調、風邪の予防
・その他:リラックス効果
などなど、調べれば調べるだけ色んな効果が出てきますが、大まかに言えば、鎮痛効果、消炎効果、循環促進、免疫賦活といった働きになります。
暑い夏が終わり、今後は寒い秋と冬がやってきます。夏場のお灸は熱くて気が進みませんが、体調を崩しやすい秋冬には、セルフケアの一環としてぜひお灸を取り入れていってもらいたいと思います。
オススメのツボは足のスネにある「足三里」です。
膝のお皿の下から指4本分くらいのところで、足の甲を上に上げたときに一番盛り上がる辺りになります。
お灸の効果は全身に広がりますから、場所についてはあまり細かく拘らなくても良いと思います。
「そうは言っても場所を知りたい」→ぜひ我々鍼灸師にお尋ね下さい!!
私が愛用しているのは「せんねん灸」です。(大概のドラッグストアで販売されています。70個入りで1300円くらいだったかと。)ぜひ、この冬、風邪をひかないためにもお灸を試していただきたく思います。